伊勢原警察署によると県内で振り込め詐欺被害が多発しており、同署管内でも昨年同時期と比較し被害が３倍に増加しているため、注意を呼び掛けている。
被害件数は今年１月から10月31日時点で21件、昨年同時期の７件より14件増加。被害額は約１千６００万円増え、約２千２００万円に上る。
また市内では振り込め詐欺に繋がる不審な電話が連日掛かってきている。内容も息子や孫、甥を騙り金銭を要求するものや、警察官、市役所職員を騙るものなどさまざま。伊勢原署でも被害防止のため啓発チラシのポスティングや戸別訪問、金融機関のＡＴＭで呼び掛けるなど対策を講じているが減らないのが現状だ。同署生活安全課では「キャッシュカードの暗証番号を聞き出す手口なども増えている。さまざまな手口があることをさらに周知していく」と話している。
詐欺被害防ぐ
還付金詐欺を未然に防止したとして同署は10月20日、横浜銀行伊勢原支店と案内業務担当の宮崎昇さん（67歳）に感謝状を贈呈した。９月26日午後２時頃、ＡＴＭを訪れた市内在住の70代女性が操作に戸惑っていたため、宮崎さんが声をかけると「市役所と銀行から電話があり還付金がある」と答えたため不審に感じ女性を別室に案内。同僚が通報し被害を免れた。
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