藤沢市出身のプロゴルファー西山ゆかりさん(28)が、4月22日から24日まで静岡県川奈ホテルゴルフコースで開催されたフジサンケイレディスクラシックで5位になった。賞金は、東日本大震災の被災地で支援活動をする所属先のNPO法人アステオに寄付した。
西山さんは藤沢で生まれ育ち、中学では陸上部、藤沢西高校時代はハンドボール部で活躍、県大会ベスト8となった。父親の影響でゴルフを始めたのは、高校卒業後。「大好きな父の夢に挑戦したかったし、自分自身を変えたかった」と、きっかけを話す。
08年に3度目の挑戦でプロテストに合格。プロ4年目で、今大会までの生涯獲得賞金は52万5000円と、これまで決して楽な道のりではなかった。
フジサンケイレディスクラシックでは、一時首位に1打差に詰め寄る場面もあった。西山さんは、「少し驚いた。しかしそのスコアボードに気づいたときは、ボギーを打った直後で首位と2打差に開いてしまったので、正直悔しかった」と振り返る。自己最高の5位の結果に、「試合の3日間ピンチとチャンスを読み、とてもいい流れの中でプレーできた。いろいろな思いがあり言い尽くせないが、これからの試合に繋がると思う」と語った。
今回の獲得賞金266万6666円は、東日本大震災の被災地で支援活動をする所属先のNPO法人アステオに寄付した。震災後、同法人のスタッフが、被災地で炊き出しの支援活動をしており、西山さんも「私も何か協力したい」と伝えたところ、スタッフから「ゴルフを一生懸命頑張れ」と言われた。「今自分にできることはゴルフ。今年初めて手にする賞金を寄付しよう」と、最終日の朝に決めてスタートしたという。
これからの目標はツアー優勝。「私を育ててくれた大好きな藤沢に恩返しができるような選手に成長していきたい。これからも応援をよろしくお願いします」と話している。
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