全日本学童軟式野球大会 六会レッズ 初の県代表に 藤沢からは13年ぶり
東京都内で8月8日(金)から開かれる「高円宮賜杯第34回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」の神奈川県予選決勝が6月14日に川崎市で行われ、「六会レッズ」(筒井富夫代表)が初優勝、全国への切符を手にした。藤沢市のチームが県代表になるのは13年ぶりのこと。
「六会レッズ」は六会地域の小学1年生から6年生42人が所属。毎週土・日曜、祝日に六会小や近隣のグラウンドで練習を重ねている。
昨年から学年別にメンバーを分け、3チームを結成。今大会には6年生のAチームが出場した。
市大会を勝ち抜き、進んだ県予選。5月31日の初戦で葛輪ナインスターズ(相模原)を8対0で下すと、一気に勢いに乗った。厚木ニューウェーブ(厚木)との2戦目は7対0、成瀬少年野球教室(伊勢原)との3戦目は3回までに10点差をつけて圧勝、準決勝でも開成イーグルス(足柄上)に本塁を踏ませることなく7対0で勝利し、準決勝までの4試合すべてを完封コールドで勝ち上がった。
諦めず、勝利呼び寄せ
決勝の相手は前回の覇者元宮ファイターズ(横浜)。六会レッズはエースの文珠(もんじゅ)玄基(はるき)君を送り込んで挑んだが、守りのミスもあり、3回に先制を許すとさらに3点を追加される。2点を返したものの、最終回の表に2点を入れられ、2対6で迎えた裏の攻撃。先頭が四球で出塁すると、連打と相手のミスで反撃を開始した。相手がついにエースを投入するも、勢いは止まらず、1死満塁で高橋明大君の打席。放った打球は左中間を破り、逆転サヨナラで悲願の初優勝を決めた。「バットを振り切った瞬間、勝ったと思った。全員で勝てて嬉しい」と高橋君。決勝で完投し、優秀選手賞を受賞した文珠君も「昨年、新人戦の決勝で負けた相手だったので絶対勝つと思って投げた」という。
この日スタンドでは50人を超える大応援団が声援を送った。筒井監督は「大応援団と諦めなかったチーム力の勝利」と称え、「特別に優れた選手はいないが、一生懸命コーチの言うことを聞き、周囲も前向きに応援しているのが六会レッズの良さ。全国では『優勝』を目指す」と力強く話した。
今大会には約1万5000チームが参加。47都道府県の代表(東京と北海道は2チーム)に前回の覇者と開催地枠1チームを加えた51チームで争う。初戦の相手は7月3日(木)の抽選で決まる。
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