NPO法人里地里山景観と農業の再生プロジェクト(冨田改理事長)が造営を進めてきた山野草園「遠藤まほろばの里 藤沢えびね・やまゆり園」(遠藤4580)が4月12日(日)に開園する。地域に残された里山の風景は「お金では買えない財産」とし、同園を呼び水に豊かな自然を多くの人に楽しんでもらうことで、農業や地域活性化に寄与したい考えだ。
慶応大学看護学部の北側に広がる同園は、敷地面積約7千平方メートル。エビネやヤマユリ、ヤマアジサイ、ハギなど約130種類の山野草や樹木を、整備された散策路を歩きながら楽しめる。「『五感に訴える』がテーマ。見て触って匂いを楽しんで、空気を吸って満喫してもらいたい」と冨田理事長は話す。
植物守り、価値高める
もとは竹や木がうっそうと茂る私有地で活用はされていなかった。「里山は魅力の宝庫。植物を守るとともに価値を高め、たくさんの人が楽しめる場所を目指す」。同法人メンバーが共通で持つその思いを地主や周囲の農家などに伝え、理解と協力を得て2012年から間伐をスタートさせた。
自然や農業に携わりたい地域住民らでつくる同法人は、リタイア後に参加する人が大半で「生まれて初めて木を切った」という会員も多い。整備は週1、2回のペースでこつこつと無理なく進めてきた。
間伐を進めると薄暗い林に日差しが差し込み、野鳥の姿も観察できるように。切り出した木を並べて散策路を作り、休憩用のベンチも設置。山野草名を記したプレートも取り付けた。
同法人では「草木だけでなく鳥や虫も観察でき、子どもが自然を見て体験できる園。生物が織りなす世界を見て、たくさんの発見をしてもらえれば」と来園を呼びかける。今後は地元野菜や花の販売などもしていきたい考えだ。
開園期間は8月31日まで。午前9時から午後4時、入園料は大人300円、小中高生200円。現在、同法人メンバーも募集中。
問い合わせは同法人【電話】0466・48・8711へ。
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