御所見地区防災組織連絡協議会(椎野幸一会長)は11月14日、自治会加盟の全戸を対象とした安否確認訓練を実施した。藤沢市内初の試みで、参加した約6割の世帯が無事を知らせるタオルを玄関前などに掲示した。
この訓練は住民一人ひとりの防災意識を高め、有事に近所同士でスムーズに助け合えるようにするもの。災害時にタオルを玄関先に掲げて無事を周囲に伝えることで救助を必要とする人の明確化と早期発見に繋げるルールを、住民に広く知ってもらうことが狙いだ。
障害者や高齢者など、災害時に助けを必要とする要支援者への対策が市内の防災組織全体で長年課題となっていたことから御所見地区では、13自治会の防災リーダーを中心に昨年8月に企画委員会を立ち上げて議論を重ねてきた。
午前8時30分に地震が発生したことを想定して訓練が始まると、各家庭では椅子や机の下に隠れて身を守り、無事であることの表示として玄関先などにタオルを掲示。その後、地域ごとの担当者が20軒ほどの家を歩いて見回り、タオルの有無を確認した。その後、防災対策本部を置く御所見市民センターへ自治会ごとに集合して安否表示タオルの確認件数を報告。約5300世帯のうち、6割にあたる約3000世帯で安否表示が確認できた。
訓練で明らかになった課題は、12月10日に行われる同地区全体防災会合で話し合い、市防災組織全体の会議でも報告する予定。
市防災組織連絡協議会の会長も務める椎野さんは「参加率は半数を見込んでいたので、想定よりも高かった。今後も訓練を続けていくことで一人ひとりの防災意識を高めて輪を広げ、この取り組みをさらに藤沢市全体に広げていきたい」と意気込みを語った。
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