市はこのほど、JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)と協定を結び、超高速インターネット衛星「きずな」を用いた防災利用実証実験に関する取り決めを行った。
「きずな」は大容量データ通信分野の技術実証のため、2008年に打ち上げられた衛星。市はJAXAと共同で実証実験を行うことで、災害時の情報収集、伝達手段の有用性を検証し、防災業務への活用を検討する。一方で、JAXAは防災業務における人工衛星の活用方法を検討し、人工衛星およびその後継機の防災分野での有用性の検証を目的としている。実際にきずな衛星の導入により、災害対策本部と現地間で高速通信を活用したテレビ会議の利用やインターネット回線が不通になった際の補完利用などができるという。
今回の主な協定の内容は両者の連絡体制の強化や実証実験・訓練の実施等について。今年度は、共同で具体的な運用方法等について研究していくという。