民間から集ったメンバーがまちづくりの方向性を話し合う中央区区民会議(飯島泰裕会長=今号人物風土記で紹介)は3月、区の目指す将来像やまちづくりの基本方針を盛り込んだ「区ビジョン」を市に答申した。2010年から約2年間協議を重ねてきたメンバー。飯島会長にこれまでのいきさつと今後の課題を聞いた。
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会議スタート当初、メンバーらは区内視察ツアーを組んだ。「みんなが中央区を広く知れたし、良いところに気付けた」と飯島会長は振り返る。と同時に、中央区のまちづくりを考える上で、「つなぐ」というキーワードが浮かびあがる。「まちに潜在している一つの『売り』に特化して取り上げるのではなく、いくつも組み合わせてつなぐことで、広がりを持つまちとして進展できるのでは」。区ビジョンには区のめざす将来像として『人とまち、宇宙(そら)をつなぐ中央区』が描かれた。
飯島会長は「つなぐ」まちづくりとして一例を挙げる。「地域を支える自治会に新しいあり方があっても良い。地域活動に参加したいと思っている学生の力を用いることも一つ。昔の常識ではなく、人の輪を作る方法もある」。日本や世界から注目されるJAXAの施設があることも、「地域の有名な施設は、住民に愛されることでグッとその価値が上がる。はやぶさグルメが淵野辺に生まれたように、地域の組織となることが大切」と話す。
仕組み作りを
今後は区ビジョンがどう市・区政に反映されるか、区民にどう浸透させるかが課題。「人とのつなぎ方を作ることが大事。Facebookもその一つ。もっとうまく発信する仕組みを考えていかないと。それが次期会議メンバーの課題では」と締めくくった。
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アゴラ春号5月3日 |
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