2011年夏から進められていたJR矢部駅の地下道新設工事が一部完成、9日(日)に開通式が行われる。
この地下道は駅の北口と南口をつなぐ。線路を挟んでの往来は現在、駅東側の矢部踏切が利用されているが、幅員が1・8メートルと狭小で、朝夕の通勤通学の混雑時には歩行者と自転車の接触事故も懸念されていたため、抜本的な安全対策として計画された。
計画には、駅周辺の交通環境改善に取り組む市民の集まりとして、2004年に発足した「矢部駅周辺まちづくり市民の会」(武内英雄会長)が深くかかわった。同会は駅周辺地区の魅力あるまちづくりを推進するために、中長期にわたる課題について協議検討を行い、構想の作成と提案、推進に向けた各種の活動を行っている。今回の地下道のあり方についても、行政と活発に検討を重ねてきた。
「矢部駅ふれあい地下道」の名称は地域住民から募った愛称をもとに決定。壁面には、園児や住民の手形を桜やけやきなどに見立てた作品等、地元の幼稚園や学校、住民らが作成した絵画75枚がはめ込まれる。午前10時から駅北口で開催される9日の開通式典では、三世代の家族による渡り初めなども予定している。
同会の武内会長は「住民が力を合わせ知恵を出し合いながら主体的に進めるまちづくり。こういう活動が今後も広がれば」と話す。
今後は残る淵野辺側の階段設置工事を行い、今年9月末には工事が完成する見込み。矢部踏切は9日の式典終了後に廃止される。
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