市は5月14日、2014年度における各区のこども家庭相談課と市児童相談所に寄せられた虐待相談件数が、統計を取り始めて以来過去最多の1608人だったと発表した。
相談内容は、「ネグレクト(育児放棄)」が全体の38・7%を占める622人と最多。次いで「心理的虐待」が605人、「身体的虐待」が374人、「性的虐待」が7人と続く。
「少しずつお節介を」
虐待相談は全国的にも増加傾向にあり、相模原市でも年々増え続けている。こうした現状を受けて、児童家庭福祉などを専門とする和泉短期大学の櫻井奈津子教授は「人数が増加していることは重く受け止めなければいけないが、社会全体の虐待への関心が高まり、相談をする人が増えたことは前向きに捉えられる」と説明。近隣住民からの相談が増加している点については、住民同士が監視をすることは避けるべきとした上で「子どものことを思い一人ひとりが少しずつお節介をしてほしい」と話す。
市は、今後も児童相談所、地域住民との連携を図りながら、虐待の早期発見・早期対応に努めていく構えだ。
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