地域における精神保健の問題について考える機会を設けようと11月28日、市民会館で市精神障害者家族会「みどり会」の主催による討論会「アッセンブレアin相模原」が開催された。
当日は、精神保健分野に精通するジャーナリスト・大熊一夫さんをゲストに迎えて、精神障害者が「その人らしく地域で暮らし続けるための知恵」をテーマにアッセンブレア(同分野の先進国であるイタリアの言葉で「討論する」という意味)を展開。精神病院の必要性や投薬をせずに治療を行う方法などについて、障害者を家族に持つ人や当事者、心理カウンセラー、看護師など様々な立場から多くの意見が挙げられた。
参加者の一人の男性は「障害者に対する偏見がまだまだある。理解が進むことで(イタリアでも特に取り組みが盛んな地域である)トリエステの風がもっと吹くようになれば」と語気を強めた。