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大空への憧れ 夢を現実に 市内出身のパイロット・高木雄一さん

公開:2018年5月10日

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リバモア空港でのエアショー=写真提供:John Krzesinskiさん
リバモア空港でのエアショー=写真提供:John Krzesinskiさん

 遠きアメリカの地で、幼い頃の夢を実現させた相模原市出身のパイロットがいる。現在カリフォルニア州キングシティー在住の高木雄一さん(46)その人だ。

 高木さんは長崎県生まれで、串川中学校(緑区)、弥栄西高校(中央区/現弥栄高校)出身。幼い頃から大空を自由に飛ぶパイロットに憧れ「ジャンボジェットのパイロットになりたい。外国にたくさんの人を連れていくんだ」と話していたという。

 高木さんが高校を卒業した当時の1980年、90年代は、数多くの操縦士や整備士が世に求められていた時代。そうした中、専門学校の紹介誌をふと目にしたことからパイロットへの憧れがより強くなり、高校卒業後は日本航空学園千歳校(当時)に入学。2年間航空整備について学ぶ。その後、アメリカへと留学。飛行訓練を受けつつ航空整備技術を学び、飛行士、飛行教官、航空整備士としての道を歩んだ。飛行歴は25年。これまでの総飛行時間は約7000時間におよぶ。

エアショーで曲技飛行を披露

 アメリカに移住して約20年。夢を叶えた高木さんは現在、宙返りや急横転など航空機で特殊な飛行を行うモータースポーツの一つ「曲技飛行」(アクロバット飛行)の啓もう活動や、訓練希望者に曲技飛行訓練を提供している。2013年には、飛行の楽しさを伝える活動を行う「REDFOX Airshows」を設立。曲技飛行を披露する「エアショーイベント」などでパフォーマンスを行ってきた。

 一方、航空大国のアメリカとは違い、日本ではエアショーなどのイベントも年に僅か行われる程度。高木さんは「日本では空へ親しむ機会がほとんどなく、子どもたちがパイロットへの夢を持つことは難しい」と危惧する。自らのように、子どもたちに大空への憧れを抱いてもらいたい-。16年、高木さんは日本航空学園能登キャンパスで航空祭を開催し、2日間にわたりエアロバティック・パフォーマンスフライトを披露。初めて小型飛行機の飛ぶ姿を見た子どもも多く、高木さんが大空を雄大に飛行する姿に目を輝かせ、大人たちもまた釘づけとなった。

2度目の開催 協力呼びかけ

 そして18年10月、高木さんは同キャンパスで2度目のエアショーを開催する。開催に向けては、機体の輸送費や燃料代を含む使用費などの費用が必要となり、高木さんらは現在、その支援・協力を呼びかけている(支援金が希望額に達しない場合中止)。支援金の寄付は同プロジェクトのホームページ(https://readyfor.jp/projects/REDFOXAirshows2018)から。期限は5月18日(金)。高木さんは読者へ向け、「スカイスポーツとして、エンターテインメントとして、子どもたちに大空を見上げ楽しんでほしい。皆さまのご協力を頂いてこのプロジェクトを実行につなげたいです。どうかご支援をお願い致します」と話している。詳細・問合せは同HP、または【メール】yuichi@redfoxairshows.comへ。

高木雄一さん=写真提供:marudaさん(H.N.)
高木雄一さん=写真提供:marudaさん(H.N.)

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