市街地に残された名木・古木の保全に努める所有者を相模原市が支援する保存樹木制度。みどりを守り、市民の快適な生活環境を確保する目的で1972年から始まり、2020年4月現在、147本が指定されている。
ケヤキやクスノキ、マツなど、さまざまな種類のある市の保存樹木は地域で見守られながらそれぞれの存在感を示している。
園児見守る
そんな1本が上溝・みずほ幼稚園のクスノキ。園の入口付近に立ち、1969年の開園以来、園児らを見守り続けている。「幼稚園ができる何十年も前から立っていたもの。夏には炎天下のなか日陰をつくり子どもたちを直射日光から守ってくれるんですよ」と平井和夫園長は笑う。
同園では現在、園庭にあるケヤキも市の保存樹木の認定を受けるための申請を出しているところといい、「共に子どもたちを見守る存在であり続けてもらいたいと思います」と目の前にそびえ立つクスノキを見つめながら平井園長はそう話す。
矢部の名木も
一方、街の景観を演出している名木も指定されている。「美しさ」に定評のある矢部・村富神社のマツ=左写真=だ。隣の大鳥居と共に神社の厳かな雰囲気を演出。参拝者らの目を楽しませている。
高さ15M以上
市の担当者によると、保存樹木の本数は近年横ばい状態が続いているといい、「自宅などに守りたい樹木がございましたら申請していただければと思います」と呼びかけている。
指定の基準は都市計画区域内で、高さ15メートル以上などの条件がある。
問い合わせは市水みどり環境課【電話】042・769・8242へ。
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