田名地区のこども食堂「みんなよっといで!たな食堂」に相模田名高校(都丸利幸校長)の料理同好会の生徒がボランティアとして参加し、食を通した地域との交流を深めている。
同好会がボランティアを始めたのは9月。今年6月に新型コロナウイルスの影響による休校措置が解除となり、多くの部活動が再開されたが、食材を扱う同好会は衛生管理などの観点で感染症対策が十分に取れない可能性があることから活動を自粛してきた。もどかしい日々が続き「何かしたい」と思う気持ちを募らせた生徒たちは、コロナ禍も運営している同食堂に着目。食堂が開く第2・4木曜日の放課後にボランティアとして参加することになった。
11月26日には同好会の1年生3人が参加。こども食堂に初めて携わる生徒がほとんどの中、子ども向けの味付けやバランスの摂れた献立などを教わりながら、食堂で提供される料理やデザート約40食分を調理した。原田愛華さんは「コロナ禍だけど、こども食堂は温かい場所。スタッフの皆さんが優しく教えてくれて活動が楽しい」とし、高木美咲さんは「『おいしい』『ありがとう』と言ってもらえるとうれしい」と感慨をにじませた。食堂の運営代表の田村美智代さんは「一生懸命調理してくれて助かる。安心して任せられます」と笑顔で話す。
12月には同校の調理室の消毒作業が完了し、通常の活動が再開できるようになるというが、金子美月さんは「これからもこのボランティア活動を続けていきたい」と意欲を見せる。新型コロナウイルスを機に得られた地域との交流を今後も深め、広げていきたい考えだ。
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