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相模原に五輪が来る 第2回(全4回)東京五輪で3回目のボランティアを担う 萩生田 康治さん(49・中央区在住)

社会

公開:2021年7月8日

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(上)長野五輪でオマーン人の参加者と写る萩生田さん・(下)担当した五輪ボランティアのユニフォーム(左上が今回の東京五輪用)
(上)長野五輪でオマーン人の参加者と写る萩生田さん・(下)担当した五輪ボランティアのユニフォーム(左上が今回の東京五輪用)

 いよいよ7月23日に東京五輪が開幕し、相模原も競技会場となります。そこで、市にゆかりのある五輪関係者に「五輪への思い」を聞き、来たる日に向けて開催を盛り上げる機会といたします。

国際的理解 ボラで深める

 五輪の事業の一貫とされるユースキャンプのボランティア(以下ボラ)を2度務めた。ユースキャンプとは、世界中の青少年を集めて互いの文化や考え方の違いについて理解を深める機会として開催される合宿。五輪中、競技の観戦のほか、開催国の文化、慣習などの知識の取得を図る。

 1度目のボラは92年に行われたバルセロナ五輪のときで、当時は20歳。日本の青少年団体に所属する人たちの中から選ばれた20人のうちの1人として活動した。50カ国以上の国々から参加者が集まるキャンプの中で、ボラとしてさまざまな国の人々と交流できることが、自身にとっては競技観戦よりも最大の魅力だと感じていた。

 バルセロナでは大勢の外国人と寝食を共にした。参加者の中ではブラジル人と仲良くなり、少しでも時間があれば話に興じた。活動で知り合った、日本語を勉強するスペイン人のエバさんとは意気投合し、日本でも再会を果たすなど五輪後も交流が続いている。

 2度目のボラは98年の長野五輪。26歳のときで現地の大学寮をキャンプ施設として利用し真冬の1カ月間を過ごす。担当は英語専門のエスコートスタッフ。参加者を選手村や競技会場に案内して回った。長野でもバルセロナ同様、受け持ったグループにいたオマーンやリヒテンシュタインなどの国の人々と仲良くなり会話で盛り上がった。

 今回の東京五輪は「生きているうちは最後」との覚悟で応募して選ばれた。会場案内やチケットの照会などが主な活動内容。不安なく観戦を楽しんでもらえるよう、もてなしていくつもりだ。

 ボラの経験を踏まえ、五輪の醍醐味を「互いの国の理解を深めること」と言い切る。相模原市はブラジル、カナダ選手団の合宿を受け入れたホストタウン。そのことを「市民の誇り」とし、国際的な理解の醸成に期待する。そして選手と市民との交流の実現を強く望む。「その交流が将来につながるかも知れない。それが五輪が来ることの意義。72万市民にとって五輪が遠い国を身近に感じられる機会になれば」

 ボラがもたらした仲間たちが世界との距離を縮めてくれた。今度はどんな出会いが待っているのか、楽しみで仕方ない。
 

バルセロナ五輪時に進呈されたジャケットを着て取材に答える萩生田さん=7月2日
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