相模原市は6月28日、SDGs推進アドバイザーを設置し、同日から博報堂DYホールディングスCSR推進担当部長の川廷(かわてい)昌弘さんに委嘱した。同アドバイザーは、民間企業などでの知識や経験に基づいて、年に3回程度、市長へSDGs推進のための助言を行う。市として設置するのは初。
川廷さんは1986年に博報堂に入社。テレビ番組「情熱大陸」の立ち上げに携わり、地球温暖化防止国民運動「チームマイナス6%」ではメディアコンテンツを統括。2015年には国連広報センターと連携し、SDGsアイコンの日本語訳を主導した。国連に事務局を置く「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」のSDGsタスクフォース・リーダー、神奈川県のSDGs推進担当顧問などを兼任。相模原市でも職員向けのSDGsに関する研修の講師などを務めていた経緯で、アドバイザーとして就任することとなった。任期は22年3月31日まで。
同日に市役所で行われた委嘱式では、本村賢太郎市長から川廷さんへ委嘱状が手渡された。本村市長は「これまでもSDGsについて市民に分かりやすく伝えるため、特設サイトを立ち上げるなどして積極的に取り組んできた。市民と民間が一丸となってSDGs達成に向かって進んでいくので、川廷さんに知恵を貸していただきたい」と期待を寄せた。
幅広い可能性
川廷さんは委嘱式後の取材で「一人ひとりの生活を豊かにするのが『SDGs』。本質やメッセージが伝わるように、責任を持って取り組む」と意気込みを見せた。
相模原市が持つSDGs達成へのポテンシャルについては、「森林部が多く、近隣自治体の『水瓶』でもある相模原。地域経済の発展の観点から見ても伸びしろが多く、幅広い可能性を秘めている。神奈川県から見ても重要な地域」と話した。また「自然が豊かな分、防災にも努めていく必要がある。SDGsのさまざまな分野について、市と一丸となって進めたい」と語気を強めた。
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
|
|
アゴラ春号5月3日 |
|
|
|