年齢・キャリア・実績は一切関係なく、超破壊型打撃格闘技を掲げる「Krush(クラッシュ)」。6月25日に後楽園ホールで行われたKrush女子ミニマム級ワンマッチに市内出身の真美選手(Team ImmotaL所属)が参戦し、勝利を収めた。
怪我を乗り越え
真美選手は格闘技を始めてわずか3年。練習拠点は相模原市体育館で、経験も練習設備もライバルに劣るが、アマチュアでは無敗、プロでは11戦7勝4敗、ニュージャパンキックボクシング連盟日本ランキング ミネルヴァ ライトフライ級2位を持っていた。(6月25日時点)
昨年Krushに初参戦したが、結果は無念の敗北。新型コロナウイルス感染症の流行もあり、思うように試合が組めない日々が続いていた。その中で訪れたKrushのリング。意気込みを持って臨もうとしたものの、5月末頃から怪我で療養を余儀なくされた。動くことができず、焦りから「毎日がしんどかった」と振り返る。
全快し練習に戻れたのは試合の2週間前。普段の調整期間と比べても短い上に、体力が戻ってきていない。練習では体力と勘を取り戻すためスパーリングを増やし、町田将栄コーチと共に試合相手を分析して徹底的に対策を行った。周囲からは試合を見送ることも提案されたが、「楽しみにしてくれている人たちのために、棄権するという考えは一切なかった。万全でない状態でどうやって勝つか、それだけだった」。
4Rに渡る接戦
そして迎えた試合当日。普段は試合前はナーバスになるが、久しぶりの休養を挟んだことで、逆に気持ちが切り替わりポジティブな心境になった。
対戦相手はケイト・ウィラサクレック選手。1Rではリーチが長いケイト選手の間合いに入ることができず、均衡状態に。2Rではお互い動けない状況を壊そうと、自身の得意とする果敢に前に出るスタイルで攻めるが、「焦りが出た」ことで空振り、思うように有効打を与えられない。続く3Rでも決めきれず、試合は4Rの延長戦へ。「引いたら終わる」と思い、気迫を持って前に出続けた。そこでも決着はつかず試合は判定にもつれこむが、積極的な攻めが評価され、Krushでは初勝利、プロ通算8勝目をつかみ取った。
真美選手は「熱くなりすぎた。反省点も多いが、応援してくれている人に勝利を届けられてよかった」と笑顔。「これからも一戦一戦、しっかり戦っていく。もっと大きなステージに立てたら」と、さらなる活躍を誓った。
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アゴラ春号5月3日 |
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