市では現在、昨年過去最多になった待機児童対策に積極的に取り組んでいる。最近で大きな動きのあったものは次の2つ。
【1】「家庭的保育事業」
保育士資格を持つ「家庭的保育者」が自宅で児童を預かり、保育サービスを提供するというもの。今月上旬まで行っていた保育者の募集は「定数に満たなかった」(市保育課)が4月からの実施に向けて、対象者へ研修などを行っていくという。
【2】「職員労働組合と職員厚生会による事業所内保育事業」
市役所職員の仕事と子育ての両立を支援するとともに、待機児童解消への貢献を目指す事業。職員倶楽部(中央)内の保育スペースを改修し、最大20人の児童を保育できる。親子交流会や防音対策も検討しており、施設周辺の住民の意見を聞きながら、現在協議中。4月1日開始予定。
今年4月には、保育所の建て替えや新設により市内全体で児童の受け入れが427枠増設される。昨年10月1日時点での待機児童は827人。単純計算すれば約半数の待機児童を解消できるが、枠が増えれば希望者も増える傾向にある。市保育課では「いろいろな政策を進めて対応していければ」と話している。