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市内から支援バス続々 募集案内の強化で「何かしたい」の声吸い上げを

公開:2011年7月21日

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東松島市での泥を除去する作業
東松島市での泥を除去する作業

 東日本大震災を受け、全国各地からボランティアの有志が被災地に集まり、支援活動を行っている。こうしたなか、神奈川県内や市内ボランティア団体の支援の動きはどうなのか。実際に活動する市民から、その実態について聞いてみた。

 県には、95年の阪神大震災を教訓に97年に設立された神奈川災害ボランティアネットワークがある。今回の震災では、支援を強化するため県らと提携し、現地へのボランティア派遣などを行っている。在籍する渡辺孝彦さん(中央区在住)は福島県出身という事情もあり、震災後すぐ、自家用車でいわき市に向かった。漁港近くの現場は、魚の異臭がひどく立ち込めていたという。

 その後は同団体を知り、早速登録。5、6月には同団体が出したボランティアバスで5回ほど岩手、宮城県に赴き、がれきの撤去や汚れた写真の洗浄などを行った。今ではスタッフとしてバスの発車手続きや添乗、事務的な作業までこなす。こうした活動に向わせるきっかけとなったのが、「(被災地のために)何かしたい」という気持ちだった。「市民の方もどうすればいいかわからない方が多いのでは。もっと知って」と渡辺さん。平日利用の支援者が少ないため、今後の増員に期待を込める。

市内は若者不足

 一方、市内には相模原ボランティアネットワークがあり、23団体、71人が加盟している。普段は災害時に備え、避難所への誘導、指示などを学ぶ講習会を開催中。会員らは知識を活かし、地域ごとに実施される防災訓練で市民の先導役となって活躍している。県の団体に比べ地元での活動が多いのが特長だ。

 震災後、在籍メンバーらは市が手配したバスに乗り込み、大船渡市への支援に向かうなど、こちらも精力的に活動している。主に、住居清掃やアルバムづくりを行っており、中には、現地の避難所で運営や避難体制づくりを学ぶ人もいる。現地の人も快くアドバイスしてくれるという。現在は現地の状況が落ち着いてきたこともあり、会員でなくても、ボランティアとして被災地に赴く市民が徐々に増え出している。事務局では「今後はもっと増える」と話す。

 ただ、若者のボランティア希望者が不足している上、緑区在住の会員が少ないのが現状。これからは、組織強化のためにも、会員の増加に向け力を入れていく必要がある。

 ボランティアに参加したい人への情報告知を徹底しながら、「何かしたい」との声を吸い上げ、支援の輪をどれだけ広げられるのか。ボランティア団体にとって、今後の課題となりそうだ。

活動したい方は

 被災地へのボランティアについては、神奈川災害ボランティアネットワークはHP(http://ksvn.jp/category/news/volunteer_comeon)から登録を。相模原ボランティアは市社協のHPへ。ボランティアバスの情報も掲載されている。個人での参加も受け付けている。
 

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