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青葉2自治会×和泉短大 共用の防災倉庫を設置 校内に2基 災害時の協力体制の第一歩

社会

公開:2011年11月10日

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防災庫を前に(左が深町理事長)
防災庫を前に(左が深町理事長)

 学校法人クラーク学園和泉短期大学(深町正信理事長)と青葉2丁目自治会(板垣保宏会長)は昨日、大規模災害に対する事前準備を目的とした「防災倉庫の設置および共同利用に関する覚書」を締結した。同校内に2基の防災倉庫を設置し、食料や発電機、救助工具などを常備。災害発生時は、共同で使用する。市内の大学と自治会によるこうした取り組みは「レアなケース」と市では話している。

 防災倉庫は1・77m×2・25m×5・68mのコンテナ。すでに1基が校内に置かれており、用意が出来次第もう1基が設置される。倉庫内には食料や水、発電機、バケツなど、災害時に必要とされるものが備えられる予定。両者の今後の話し合いで詳細が決定する。

信頼築くことから

 青葉2丁目自治会では約3年前から、同じ2丁目に位置する和泉短大との関係作りをスタート。短大の文化祭に自治会が模擬店を出店したり、自治会のお祭りに学生を招いたりと、信頼関係を築き、連携を深めてきた。災害発生時について自治会では、他人に頼るだけでなく、自分たちで対処する必要性を認識。互いに協力して万一に備えようと、短大側に防災倉庫の設置と共同利用を持ちかけた。

 申し出を受けて短大は、日頃の交流の延長線上で地域と協力ができればと快諾。覚書締結に向けて準備を進めてきた。「防災は地域と一緒に考えなければ。日頃からの意識の共有がいざという時役立つ」と深町理事長。板垣会長は「お互いに協力するための第一歩が踏み出せた。今後は次の段階に進んでいきたい」と話す。

一歩一歩備えを

 自治会では、一時避難場所(現・淵野辺公園)と避難場所(現・青葉小学校)の両方を、距離的にも近い同短大にしたいと考えており、今回の覚書締結はその足がかり。短大でも今後、災害訓練の共同実施に加え、避難所の指定を受けるため、行政との調整も進めたいという。板垣会長は「より強い協力体制を築くため、一歩一歩備えたい」と今後の決意をにじませた。
 

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