正しく手洗い ばい菌退治 インフル予防 小山小児童が体験
インフルエンザの本格的な流行を前に、風邪予防の基本とされる手洗いの正しい方法を身につけてもらおうと、市立小山小学校で11月22日、「手洗い教室」が行われた。
同「教室」は、手洗いによって付着したばい菌が落ちたかどうかをデジタル数値で科学的に知ることができる、3Mジャパングループ相模原事業所(南橋本)提供の検査機器・ATP測定器を使用して実施された。この測定器が学校の授業で使われるのは、県内で初めて。教室は3Mのほか、日本マクドナルド(株)の市内各店舗のスタッフも協力した。
当日は、同小の3年生が教室に参加した。はじめに、現時点での手の汚れをゲーム形式で測定。通常、清潔の基準値とされる1000の数値に比べ、最高値で25000を計測すると、子どもたちは驚いた様子だった。その後、マクドナルドのスタッフがNASAで開発された衛生管理マニュアルでの手の洗い方に沿って子どもたちに実演指導。子どもたちは特に汚れが目立つといわれる指と指の間のへりを入念にこすって洗うなど、指導法にしたがって手を洗った。すると、計測した数値がすべて基準値以下に。集計結果が報告されると、子どもたちからは歓声が上がった。3年3組を受け持つ瀬間祐紀教諭は「給食の前などで手をきれいな状態にして、風邪を予防していきましょう」と呼びかけると、大きな返事が返ってきた。
今回の教室の実施を受けて、マクドナルド16号橋本TS店の浅井巳喜夫店長は「手洗いは基本。1時間に1回は洗っています。アルバイトにも手洗いを徹底させています。NASAの手洗いを覚えて毎日続けてほしい」と話す。手洗いを体験した児童の遠山奈那実さんは「手にはばい菌がたくさんあることがわかったので、これからもっと丁寧に手を洗いたいです」と教室を振り返った。
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アゴラ春号5月3日 |
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