保田さん再び最優秀賞 心の輪を広げる体験作文
内閣府が主催する「平成25年度心の輪を広げる体験作文」の高校生・一般部門で、区内在住の保田(ほだ)健太さん(19)が内閣総理大臣賞(最優秀賞)を受賞し、加山俊夫市長へ10日、入賞報告をした。保田さんの受賞は、2011年度に続き2回目。
同コンクールは、障害のある人とない人との心のふれあい体験を綴(つづ)った作文を募集し、ともに支え合って暮らす「共生社会」をめざしている。同部門では544編の応募があった。
今回、内閣総理大臣賞に選ばれた作品「心のキャッチボール」は、全身に運動麻痺がある保田さんが高校卒業後、「障害を抱えた僕にしかできないことがある」という思いで中学生に向けて講演を行ったときの体験を綴った作文。仕事に取り組む上での保田さんの強い意志と考えが上手く表現されている点が高く評価され、今回の受賞に至った。
保田さんはこのほか、県内外の作文コンクールで多数の入賞実績がある。「自分の考えていることを多くの人に伝えることで、より理解し助け合う共生社会になって欲しい」と保田さん。「健常者と障害者の関わり合いの中で、お互いが不自由なことにこだわり過ぎず、相手の心に目を向けて欲しいということが伝われば」と語った。
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アゴラ春号5月3日 |
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