復興の杭 市内に2本 被災地以外では初
東日本大震災で岩手県大船渡市を襲った津波の被害を後世に伝えるための「復興情報杭」が、先月末、市内2カ所に設置された。杭が立てられたのは相模女子大学(南区文京)と市立大野小学校(同古淵)の構内。被災地以外での設置は今回が初という。
この杭はプラスチック製で、メモリ機能を備えている。スマートフォンやタブレット端末を杭にかざすと(要アプリ)、定期的に更新される被災地の様子などを画面で見ることができる。同市にある大船渡津波伝承館が取り組んでいる試みで、復興伝承杭(みらいんや)と呼び、昨年10月から設置を開始している。26日に相模女子大学、28日に大野小学校を、伝承館のスタッフが訪れ、それぞれ杭が設けられた。
設置当日は学生や関係者ら約40人が参加。同大の大塚香月さんは「いろいろな人に来てもらい大船渡や被災地への関心を持ってもらいたい。杭の設置が増えたらいいですね」と話していた。
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アゴラ春号5月3日 |
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