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市観光振興計画 環境変化受け中間見直し 圏央道・リニアなど視野に

公開:2014年5月1日

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市民主導による体験型プランを強化していく
市民主導による体験型プランを強化していく

 リニア中央新幹線駅の設置や圏央道開通など、市を取り巻く環境が大きく変化することを受けて市は、2008年度に策定した「新相模原市観光振興計画」の中間見直しを行った。見直しには、民間で構成する「相模原市観光振興審議会」の新設や、地域別に資源を生かした企画の議論など、現況に即した施策を追加。策定当初に設定した観光客数年間1500万人達成に向け、新たな視野を盛り込んだ。

 「新相模原市観光振興計画」は、2008年度に策定。相模原市が旧津久井郡と合併したのに伴い、自然や文化など魅力あふれる地域資源が多様したことを受け、観光によるいっそうの経済効果を図ることを目的に定められた。スタートして6年、今年は計画の中間年度にあたり、この間、政令指定都市への移行、圏央道の整備、リニア中央新幹線駅設置の決定など、市を取り巻く環境が大きく変化したことで、当初予定のなかった計画の中間的な見直しを行うこととなった。

 計画の見直しに際して市は、これまでの実績を分析した上で、施策の廃止や新設を行うなど修正を施した。主なものとして、リニア中央新幹線車両基地の活用方策や、圏央道による交通アクセスの利便性を生かした相互交流、東京五輪開催を見据えた外国語表記のガイドブックの作成など、現況に即した事業が盛り込まれている。今後は新たに、商工会や市民、民間企業、団体のみで構成する新設の「相模原市観光振興審議会」で、施策の提言や進捗管理を行っていく。

見直しの視点再整理

 既存の計画の見直しも図った。例えば、観光振興を支える人材の発掘、育成や連携の仕組みの構築もその一つ。市内を訪れる観光客数を増加させるため、現在市では、旅行者を招く地域で、その土地の観光資源を生かした独自の体験プログラムを企画=「着地型観光」に注力。「エリア別計画」と題し、市内9エリアで各地域住民が主体的に協議し、地の利点を最大限に生かした体験型プランなどが企画されている。緑区葉山島では既に協議会が設置され、「お米づくり体験」の募集が始まっている。今後市は、民間団体や市民を巻き込んだ、更なる事業展開のため、ツアーガイドやコーディネーターを育成する講習会の開催など人材育成システムの整備も検討する。

数値目標の明確化

 策定当初、「一人あたりの観光客消費額」を計画最終年において1000円としていたが既に達成しているため、今回の見直しでは1500円に上方修正。目標数値を引き上げた。日帰りと宿泊の客を合計した入込観光客数は、当初の1500万人に対し約1164万人に留まっているため、引き続き、達成に尽力していくという。市担当課では、「計画の目標達成は市だけではできない。民間や市民も巻き込んだ施策を進めたい」と話している。

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