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県相殊勲 初のベスト8 神奈川大会 公立高校で唯一

スポーツ

公開:2014年7月31日

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今大会ベスト8進出の立役者となった左腕・新井慎也投手(左上)チームを最初から最後まで牽引した今井啓太主将(右上)猛暑の中、熱のこもった応援を繰り広げたチームメート(左下)敗戦後、涙を見せる選手らとチームを陰から支えたマネージャー(右下)=27日、横浜スタジアム
今大会ベスト8進出の立役者となった左腕・新井慎也投手(左上)チームを最初から最後まで牽引した今井啓太主将(右上)猛暑の中、熱のこもった応援を繰り広げたチームメート(左下)敗戦後、涙を見せる選手らとチームを陰から支えたマネージャー(右下)=27日、横浜スタジアム

 12日に開幕した第96回全国高等学校野球選手権神奈川大会で、第2シードの横浜創学館高校を撃破するなど快進撃を続けていた県立相模原高校は27日、5回戦で強豪・横浜高校に1対11で敗れ、創部以来初のベスト8で大会を終えた。今井啓太主将は、「『打倒横浜』を目標に練習を重ね、全力を尽くしたが、相手のほうが上手だった。この夢は後輩たちに託そうと思う」と話した。

 試合は、初回に複数安打を浴び、2点を献上。2回には、本塁打も浴び4点を奪われ、序盤で0対6と劣勢に立たされた。2回裏には宮崎晃亮選手のタイムリーで1点を返し一矢報いたが、試合は1対11の7回コールド負けだった。

 今大会は川崎北高校をベスト4に導いた名将・佐相眞澄監督の指導の下、県外の強豪校と練習試合を行うなど練習を重ねてきた。勝利の方程式は、新井慎也、宮崎両投手の二枚看板で最少失点に抑え、少ないチャンスを得点につなげる野球。練習の6割をバッティングに費やしてきた。監督のアドバイスだけでなく、対戦相手を研究し、データをもとに練習する姿から佐相監督は「自主性があり、発想力がある」と選手らを評価する。春の大会では、横浜高校に1対5で惜敗。「陽転思考」をモットーに夏の甲子園出場に向けてレベルアップを図ってきた結果、公立高校で唯一準々決勝まで進出するという快挙を達成した。

 試合後、佐相監督は「今の3年生たちには、『ここまで連れてきてくれてありがとう』と言いたい。次は、さらにミスをしないチームをつくります」と前を見つめた。

 新チームはすでに始動しており、敗退の翌日から兵庫県明石市へ遠征に出発。来年のさらなる活躍に期待がかかる。

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