多摩美術大学の卒業生が中心となって立ち上げた「橋本デザイン会議」(小崎直利代表)主催のデザインコンペティション「HDMバイタリゼーションデザインアワード」の公開選考会が先ごろ、アートラボはしもとで開催された。相模原市内の企業が提供するテーマに対し、学生デザイナー・クリエイターがアイディアや作品を応募したもの。
同会議は、「地域にデザインの力を」をビジョンに掲げ、地域の企業や住民に向けて、デザインの必要性・可能性を発信するとともに、市内におけるデザイナー・クリエイターの養成などをめざし、昨年秋に発足。美術系大学が周辺に多い橋本地区の特性を生かし、デザインを通した地域活性化に取り組んでいる。
同会議の発足記念企画として実施された今回のデザインコンペ。市内企業と、発表の場を求めている若きクリエイターとの出会いの機会を設けることで、地域活性におけるデザインの必要性を再発見することを目的に開催された。市内の中小企業5社が提供したテーマは、パッケージデザインや、社員間のコミュニケーションを活性化させるためのデザインなどさまざま。学生クリエイターを対象に昨年12月から2カ月間にわたって募集し、全国から計15件の応募があった。
応募作品の中から、テーマごとに「優秀賞」が選出され、3月18日の公開選考会では、学生による最終プレゼンテーションを実施。最優秀賞には、クラフト(株)(緑区橋本台)のテーマ「コーヒーブレイクの時間をもっと楽しむためのデザイン」に応募した増永圭太さん(倉敷芸術科学大学)が選ばれた。小崎代表は「パッケージやフォントのデザインだけでなく、コミュニケーションを図るためのデザインにも学生たちから大きな反応があり、デザインの対象の広がりに驚きました。このコンペが私たちの活動を知ってもらえるきっかけとなれば」と話した。
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アゴラ春号5月3日 |
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