住みよいまちづくりを目的に映画の自主上映会などに取り組む「NPO法人 ここずっと」では、上映映画への字幕・音声ガイドの制作者を育成しようと、市民向けの講座を実施している。
同団体は2015年8月から、大きな映画館では上映されないドキュメンタリー映画やミニシアター系の作品を地域住民とともに、上映、運営している。上映にあたっては、できる限り聴覚や視覚に障害を持った人にも映画を楽しんでもらおうと、自分たちで字幕・音声ガイドの制作にも取り組んできた。その中で、同団体の田嶋いづみ理事長は「多くの人が、字幕や音声ガイドを制作する技術を身に付け、より多くの場所でバリアフリーの上映会を開いてほしい」と思い、ガイドの育成講座を今年5月より開始。映像のバリアフリー化に取り組む他のNPOが開発したソフトを使い必要な技術を伝えた。
講座は一度受ければ必要な知識が身に付くように工夫され、過去2回の講座で、合計9人が参加。今後も上映会の実施に合わせて講座を行っていく予定だ。