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麻布大 「保護犬」の里親募集 「被災地の現状知って」

教育

公開:2016年10月20日

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「あんこ」にお座りや伏せをしつける学生(右)、学生がエサをくれるまで伏せをして待つ「きなこ」=11日、麻布大学内のコンパニオン・ドッグ・ラボラトリ
「あんこ」にお座りや伏せをしつける学生(右)、学生がエサをくれるまで伏せをして待つ「きなこ」=11日、麻布大学内のコンパニオン・ドッグ・ラボラトリ

 麻布大学(浅利昌男学長)の茂木一孝准教授の研究室では実習の一環として、東日本大震災の被災地で保護された犬のトレーニングを実施している。現在、今年5月に引き取り、訓練を施した6頭の飼い主となる里親を募集している。

 今年で6年目を迎えるこの取り組み。毎年、福島県の動物保護センターから数頭を引き取り、学生らが朝・昼・晩と休みなく心身ともに傷ついた犬の世話を行ってきた。昨年に引き続き今年も、いわき市、郡山市から被災犬を引き取った。茂木准教授は「今も震災の余波はある。仮設住宅で暮らす上では住人との軋轢もあり、犬を手放さざるをえない人もいる。この取り組みが、被災地を考えるきっかけになれば」と話す。

 約5カ月におよぶトレーニングは、研究室の学生ら43人が7人1チームとなり、心のケアからしつけまで段階を踏んで行う。最初は人を信用できずに怯えていた犬も、学生に名前を付けられ、たくさんの愛情を受け育てられると、次第に尾を振って身を寄せる愛くるしい姿を見せるようになるという。「犬たちの顔つきが変わっていくのが手に取るようにわかる。犬を飼ったことがない学生も、犬と信頼関係を築きながらともに成長できている」と茂木准教授。

 学生らは犬たちが飼い主の手に渡り幸せに過ごすことを願いつつも、「1カ月ほどでいなくなっちゃうと思うと、すごく寂しい」と別れを惜しんでいた。茂木准教授は、「犬たちには、病気を含めそれぞれ個性がある。それも含めて愛情を注いでくれる方がいれば」と話している。

 応募方法は同大HP(被災犬里親募集ページ)で確認を。申込は麻布大学伴侶動物学研究室【FAX】042・850・2513か【メール】azabutraining@gmail.comへ。

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