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カヌー 「三ヶ木から世界へ」 橋本高・斎藤選手が日本一

スポーツ

公開:2017年11月2日

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左から斎藤彰太さん、小島大地さん、斎藤康祐選手、斎藤徹平さん=10月20日、三ヶ木のカヌー場で
左から斎藤彰太さん、小島大地さん、斎藤康祐選手、斎藤徹平さん=10月20日、三ヶ木のカヌー場で

 昨年、近隣住民らの協力によって、道志川の三ヶ木地域に整備されたカヌーコース。このコースで日々練習を行っている橋本高校1年の斎藤康祐選手(16)=緑区川尻在住=が、10月1日に岐阜県揖斐川町で行われた「平成29年度全日本カヌースラロームジュニア選手権大会」(公益社団法人日本カヌー連盟主催)で初優勝した。「この環境があってこそ成長できている。めざすは東京五輪」と斎藤選手。地元のカヌー場から、世界への道が開かれつつある。

 18歳以下の日本一を決める同大会。斎藤選手が出場したのはカヌー競技のオリンピック種目にもなっている「スラローム」。250m〜400mの急流コースに設置された18〜25個のゲートを決められた順序で通過し、ゴールまでの所要時間を競う。大会は来夏にイタリアで開催されるジュニア世界選手権の選考も兼ねており、優勝した斎藤選手はその出場権も獲得した。

 斎藤選手は今年夏にも日本代表としてジュニア世界選手権に出場するなどもともと実力者だったが、この大会の優勝は初めて。その背景には、昨年春から利用する道志川のカヌー場の存在がある。「近場で毎日ゲートのある場所で練習ができる。また、この場所は流れが緩く、自分の漕ぎの基礎をみっちり練習できる」と斎藤選手は、環境の充実が自身の成長を促していることを強調する。

「いつも練習できる」

 このコースは、斎藤選手が所属する相模原市カヌー協会の関係者が一昨年の末から、地元各所の許可を取り付け、日々の練習ができるように整備してきたもの。コース周辺の草刈りや大会開催時のゲート設置など、地元住民も様々に協力している。「『若い子がいると地域が活性化する』と近隣の方々も見守ってくれている」と同協会の斎藤利久事務局長は話す。このように整備されたカヌーコースは県内には他になく、近県でも希少とのことで、最近は他県から三ヶ木に練習に訪れる選手もいるそうだ。

 ここを拠点とするのは斎藤選手だけではない。取材日に練習をしていた斎藤選手の弟の彰太さん(13)と徹平さん(10)も着々と力をつけており、高校3年時に全日本ジュニア優勝経験を持ついとこの小島大地さん(21)=早稲田大4年、川尻在住=は今、23歳以下日本代表。皆、現在この場所で切磋琢磨し、世界の高みをめざしている。斎藤事務局長は「いつも練習する場所があるということに選手は安心感を持つのでは。この環境を生かし、カヌー全体の普及にもつなげていければ」と思いを語った。

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