公共の福祉の増進、文化の向上またはスポーツの振興に寄与し、その功績が特に顕著と認められた人を相模原市がたたえる今年度の「市民文化表彰」の受賞者が、南区相模大野在住の作家・沖藤典子さん(79)に決まり、表彰式が20日に行われた。南区内からは昨年の長野信一さんに続き、2年連続となる。
沖藤さんは北海道出身。実父の介護をきっかけに当時勤めていた会社から退職した経験をつづった著書「女が職場を去る日」(新潮社)を1979年に発表した。以降、女性の生き方や家族の問題、介護問題などをテーマにノンフィクション作家として活動し、女性の社会進出など福祉の向上に貢献してきた。
また、長年にわたり男女共同参画社会の実現に尽力。相模原市男女共同参画推進条例の検討委員会委員長、神奈川県女性問題協議会会長などを歴任し、市民文化の発展にも寄与してきたとして、今回の表彰に至った。
表彰式後、沖藤さんは「思いがけない受賞で、大変光栄なこと。自分のやってきた仕事以上に『生き方』が評価されたことが嬉しい。いつか男女共同参画社会という言葉もなくなるぐらい、当たり前のものになってくれれば」と話した。
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
|
アゴラ春号5月3日 |
|
|
|
|