市「駅前など移動も検討」
市がこのほど行った2018年度の世論調査で、西門商店街に設置されている芸術家・岡本太郎氏作の「呼ぶ 赤い手・青い手」のオブジェについて「知らない」「展示場所は知らない」との回答があわせて5割近くに上り、認知度に課題があることが分かった。
同オブジェは商店街の活性化を目的に、西門商店街協同組合が岡本氏に製作を依頼し、1982年に設置された。それぞれ横幅は3・6メートル、台座と合わせると高さは5・4メートルの大きさで、「宇宙をつかみ、客を呼ぶ」という意味が込められている。
約1500人が回答した同調査では「オブジェが市内で展示されていることを知らなかった」とする回答が43・2%、「市内で展示されていることは知っていたが、具体的な展示場所は知らなかった」が5・6%に上った。加えて「企業の注目が集まる」「知人等に自慢できる」などについて7割以上が「そう思わない」と答える結果となった。
市の担当者は今回の結果を受け、「市民の方の意見を広く聞き、認知度を向上させていきたい」とし、「駅前や公園など、市民の方により親しみやすい場所へ移動することも検討している」と具体案を示した。