画集を手渡す橋本代表（左）＝提供
印刷事業のハシモトコーポレーション（橋本欽至代表）＝宮下＝は14日、日本画家の吉川啓示氏の画集を神奈川県教育委員会に寄贈した。
吉川氏は市内出身で、１９７９年に市民文化彰を受賞、２００６年没。市内の風景を多く描いたほか、四国八十八カ所や秩父札所など全国を回り、２万点ほどの作品を残している。橋本代表は生前の吉川氏と親交があり、写生の旅に同行し、画集の印刷を同社で担当した経緯がある。「相模原の画家・吉川氏の功績を、少しでも多くの人に知ってもらいたい」と橋本代表。『相模原百景』や『神奈川名所百五十景』など、非売品も含めた12種類の書籍の寄贈を決めた。
14日、県庁を訪れた橋本代表は県教委から感謝状の贈呈を受けた。橋本代表は「こういった機会をもらえて感謝している。今後もつながりを大事に、文化的な面で貢献していきたい」と話した。
同社は２月、市教委にも７０７冊を贈呈。その他団体も含めて、合計１３１１冊を寄贈している。画集は市内の小中学校や高校、大学などに配布される予定だ。
