南区大野台、大沼、麻溝台地区にまたがる「木もれびの森」の案内看板が3月末に新設された。特定非営利活動法人相模原こもれび(高橋孝子理事長)が市の協働事業提案制度を活用したもので、看板のデザインは女子美術大学(麻溝台)の学生が手がけた。
木もれびの森は市街地にありながら平坦で歩きやすい市民の憩いの場。一方で案内板が老朽化し迷子になる人が多く、緑地の保全を担う同法人はわかりやすい案内板の作成を課題と考えていた。
そんな折、2017年の南区アイディアコンペに同大1年生だった鴨治柊子さん、半田歩さん、ユン・ジウさんが参加。木もれびの森で感じた改善点をもとに「カラフルで楽しい看板があれば、より多くの市民が訪れるのでは」とプレゼンし、オーディエンス賞と審査員特別賞を受賞した。高橋理事長はこれを知り大学に協力を依頼。学生の参加を踏まえた協働事業提案書を市に提出し、18年度の設置が決まった。
学生らは「修正作業に苦労した」と口を揃える。原本の地図の縮尺、距離を正確に反映し、四季折々の動物や昆虫も登場。完成に半年ほどかけた。4年生になった3人は「学校生活で一番頑張ったこと」と胸を張る。
今年度は順路案内看板を20カ所新設し、新たなマップを3万部作成。利用者に配布する予定だ。
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