小町通のタクシー会社・相和交通(飯田隆明社長)が事務所横で運営する企業主導型保育施設「SOWA保育所」が、5月で開設1周年を迎えた。
企業主導型保育施設とは、多様化する就労形態への対応や待機児童の解消を目的に国が進め、基準を満たした企業が運営する保育所。同社は以前から、タクシードライバーへの「怖い」、「頼みづらい」といった負のイメージを払拭(ふっしょく)し、地域住民に心地よくタクシーを利用してもらうため女性ドライバーの必要性を感じていた。そこで、子育て世代でも働きやすい職場環境を整えるため、社員の子どもを無料で預かると同時に、地域の子どもも受け入れ、市内の待機児童解消につなげようと同保育所の運営に至った。
開設から1年が経った現在、保育所に惹かれ入社する女性が増えたという。1歳8カ月の息子を預けながら働く瀧田真緒さんは「保育園探しと仕事探しを一度にできたので負担が減った。休憩時間に子どもの顔を見られるので安心」とその魅力を語る。加えて、女性ならではの気配りに安心感を覚え、女性ドライバーを指名する顧客も増加。山崎康博施設長は、「保育所の存在がサービス向上にもつながっていると思う」と話す。
同保育所の利用は1日に19人まで。今後は地域の子どもの受け入れを拡大していくほか、近隣の福祉施設と交流を図るなど、地域とのつながりを強化したいという。山崎施設長は「タクシー会社として地域貢献していく中での事業。今後も地域のお手伝いをしていきたい」と話した。問合せは同保育所【電話】042・700・5151へ。
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アゴラ春号5月3日 |
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