今年5月に滋賀県大津市で園児らが巻き込まれた交通事故を受け、市と各管轄警察署は、市内の未就学児施設で散歩などに使用する移動経路の安全点検を行っている。事前調査で95件の危険箇所が確認されたことから、市、警察合同で対応策を講じる構えだ。
安全点検は、6月の国からの通達を受け、各自治体が取り組んでいる。相模原市でも各園に散歩ルートなどで危険と感じる箇所がないか事前調査を行い、8月15日から警察と合同で市内45施設、95箇所を回っている。
「飛ばす車怖い」
21日に行われた共和にある「ふちのべ美邦(みくに)こども園」(霜降靖代園長)での点検では、園前の道路を確認。交通量の多い細道で送迎用の駐車場に面しており、以前から「法定速度30Kmだが朝と夕方の時間帯にスピードを出す車が多く怖い」と懸念されていた。同行した相模原警察署の担当者は「線路沿いで片側からの侵入もなく信号もない。抜け道としてスピードが出やすいのでは」と指摘。園では安全運転を心がけてもらうため看板の設置を検討していることから、運転手から見えやすい設置場所などのアドバイスを受けた。
併せて、駐車場との境目にある外側線が薄くなっている点も確認。塗装が可能かどうか、同行した市道路部に要望を出した。霜降園長は「行政と警察が来てくれるのは初めて。日頃の不安を情報共有できたと思う。どんな看板なら目立つか、いただいたアドバイスを参考にしたい。万が一のことが起きてからでは遅いので、職員一同事故防止に努めたい」と話した。
他園では他にも、「搬入トラックが駐車しており、避けて通るときに危険を感じる」「園児を連れて渡るには青信号時間が短い横断歩道がある」などの意見が寄せられている。
安全点検は9月上旬に終了、10月末までに結果と安全対策案を国に報告する予定だ。
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