東日本大震災からまもなく9年を迎える中、市内ではいまだ300人以上が避難を続けている。
被災地からの避難者数は全国で約4万8千人(1月14日時点)で、市地域福祉課によると、市内への避難者は今年2月1日時点で170世帯326人に上るという。
震災直後の2011年5月時点の市内への避難者は252人で、以降、13年6月の414人をピークに近年は減少しており、昨年は311人だった。避難者の数が昨年に比べ増えたことについて同課では、「神奈川県からの情報提供や避難者の方からの直接の申し出もあり、把握する人数が増えたため」と説明する。市では11年に避難者向けの相談窓口を開設し、保健や福祉などの相談を受け付けてきたが、徐々に利用者が減り、今年度の利用実績はないという(2月26日時点)。
定期的な交流も
県内でもなお2千人を超える避難者がいる中、避難者同士の交流も見られる。相談事業や交流会を行うNPO法人「かながわ避難者と共にあゆむ会」では、現在も定期的に避難者が集う交流会を企画。県内および近郊を歩いて回り、交流を深める「神奈川散歩カフェ」には多い時で20人以上が参加しているという。このほか、社会福祉協議会と連携し、避難者の多い地域に出向く「出張お茶っこ」も開催している。同法人では「ご希望があれば住宅に関する相談なども受け付けております」としている。
問い合わせは上記を参照のこと。
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アゴラ春号5月3日 |
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