いらなくなった衣類を布ぞうりや手作り品に変え販売し、その収益を福祉団体に寄付するボランティアグループ「青い鳥」(前川好子代表)に、4月7日に緊急事態宣言が発令されてから約2カ月間で、例年の2倍以上の衣類が集まっている。
寄付された洋服や浴衣などは約400kg。この2カ月で、前川さんの自宅に直接届けられたり、社会福祉協議会などを通じ集まったものだ。前川さんは、「15年活動してきてこんな量は初めて。家にいる時間を利用して断捨離し、どこか寄付できる場所はないかとうちに辿り着いてくれた人が多いみたい」と話す。
同団体の主な取り組みは、古着から一足一足手作りする「布ぞうり」。毎年5月に津久井湖観光センターで行われる「布ぞうり展」が一番の販売規模で、その収益は東日本大震災への寄付に充てる。しかし、今年はコロナの影響で中止に。約20人いるメンバーもしばらく活動は控えていた。そうした中、大量の衣類が集まり出すと、今度は仕分け作業に追われるように。傷物でこれ以上使えない衣類は約170kgにものぼった。
6月25日から活動を再開した同グループ。布ぞうりを7月中旬から市内3カ所あるリサイクルショップ「WEショップ」で期間限定販売するため、現在3密に気を付け少人数で製作にあたる。「寄付の量には驚きとともにありがたさを感じている。これからも細く長く、寄付を続けていただけると助かる」と前川さんは話している。
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アゴラ春号5月3日 |
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