「訪問」するため、介護に関する資格を取得したという大出さん
高齢者らの「いつまでも綺麗でありたい」「格好良くいたい」といった気持ちを支えているのが、星が丘「トータルサロンＳＵＧＡ」の訪問理美容サービス。これまでおよそ25年近くの間、一般宅から施設をまわり高齢者らの「おしゃれ」心を満たしてきた。
当初は、店から施設に依頼。新人が腕を試せる場としてオーナーの須賀信之さんがお願いしたのが始まりという。新人が髪を切り、須賀さんが仕上げるといった流れの中で次第に高齢者から人気を集めるようになるとこのサービスは口コミで伝わるように。多い時には毎日のように注文が来るようになり、「こんなに需要があったのかと驚きましたね」と須賀さんは振り返る。サービス開始から10年が過ぎた頃には法律が変更となり、有料にしなければならなくなったものの、ある市内老人介護施設で建物内に「ＳＵＧＡ」専用の場所が設置されているところを見ると、このサービスが地域に根付いているのが分かる。
高齢者らを訪問するため、介護に関する資格を取得したという同店の大出陽介さんは「やりがいがある。『待ってたよ』など言われると力が入っちゃう。求められる限り続けていきたいと思っています」
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アゴラ春号5月3日 |
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