国の観光業者支援策「GoToトラベル」が好評のようだ。国によると、事業が始まった7月から9月15日までの利用人泊数は少なくとも約1689万人。相模原でも同事業を活用し旅する人が増えているようで、その中の人気スポットの一つが伊豆。中央区から車で約3時間程度のこの観光地は新型コロナ禍の今、区民にとって「向かいやすい」スポットのようだ。
中央区に伊豆ファンは少なくない――。
その一人が昨年、上溝で天ぷら処を開いた望月真也さん。「お客さんに美味しい魚を食べてもらいたい」と自身で釣った魚を店で出すことにこだわっている望月さんにとって「伊豆の海」は「仕入れ先」の1つという。
「主に西伊豆。半島の先端付近の下田や熱海の海に行く時もありますが、どの場所も、千葉県など他の『仕入れ先』よりも観光地だから華やか。豊かな自然に温泉も楽しめます」と望月さん。
釣り後には、沼津市(静岡県)の香貫山を上り下りするロープウェイに乗車したり、春先に河津桜(同河津町)を見に立ち寄るなど、時間が許す限り伊豆を堪能しているのだという。「もちろん、当店でも伊豆の魚を楽しめます。天ぷらに入れても美味しいですが、刺身が一押しです」と望月さんは笑う。
また、伊豆好きを公言するのが、区内に住む、鉄道模型の愛好会「相模原鉄道模型クラブ」の事務局長を務める高田哲哉さんだ。仕事で国内旅行の紹介サイトを展開する中、伊豆は「近場」として自身がよく訪れるスポットなのだという。「車で行けば日帰りでも半島を1周できる。南端の伊豆半島ジオパークや富士山の絶景など見どころが多いですね」と高田さん。「普通乗車券だけで乗れる地元の観光向け列車はどこまでも広がる伊豆の海をゆっくりと楽しめる。お勧めです」
地元民も歓迎
一方、地元民も旅行者を歓迎しているようだ。
下田市の山あいにある上原美術館の主任学芸員である土森智典さんは「日本昔話に出てくるような、海や山に囲まれた自然豊かなところ。ぜひ遊びにきてもらいたいですね」と伊豆の魅力を語り、「伊豆は平安時代の仏像が数多く残っている地でもあるんです」と学芸員の顔で話す。
そして、観光ガイドに載っていない楽しみ方として「仏像をテーマに伊豆を巡ってみるのも面白いのでは。さまざまな新しい発見があると思います。ぜひチャレンジしてもらいたいですね」と呼びかる。「当館でも現在、仏像をテーマとした特別展を開いています。お立ち寄りいただければ」
宿泊先はどうか。
伊豆を代表するホテルの一つ、稲取・銀水荘の稲葉博さんは「今なら『GoTo』を活用して旅を楽しめます。ぜひ伊豆を旅行の候補地の一つにしていただければ。スタッフ一同、笑顔でお迎え致します」と話している。
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アゴラ春号5月3日 |
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