風水害などの災害に備え、近隣の避難場所や土砂災害の恐れがある場所などを記して住民に知ってもらおうと水郷田名消防団(中央方面隊第2分団第2部・新井清部長)は、地域に特化した情報が掲載された広報紙を作り、配布している。
もともと同部では、2年前の台風19号(令和元年東日本台風)を機に、自治会などからの支援金を活用して「災害時にそなえて」と題した独自の広報紙を発行していた。今年5月に避難情報に関する国のガイドラインが改定されたことを受け今回、警戒レベルの表記など一部を変更。新たに2021年8月版として、約500部を作成した。
広報紙には風水害(台風・大雨)や大地震(震度5強以上)が発生した場合の対応方法や避難場所を記載。地震の際、安全確認のために軒先に黄色い小旗やタオルなどを掲げる地域独自の取り組みなども紹介している。「日頃のそなえ」として、ひばり放送が聞こえない際の情報入手方法や避難時に持ち出す最低限のリストなども記される。加えて、市ホームページ「防災マップ」から水郷田名の部分を抜粋した「水郷田名ハザードマップ」も掲載した。
「2年前の台風時は、消防団の呼びかけもひばり放送も風雨でかき消されて住民の耳に届かなかった。この地域は水害の不安が大きい。この広報紙を見て、避難の場所や方法、危険箇所などを事前に知ってもらえたら」と新井部長。広報紙は同部が管轄する水郷田名団地・水郷田名・滝の3自治会の会員へ自治会長を通じて配っている。また会員以外にもポスティング配布している。
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
|
アゴラ春号5月3日 |
|
|
|
|