自宅や施設の庭を公開するイベント「さがみはらオープンガーデン特別公開デー」=左下画像=があす5月13日(金)からの3日間と27日(金)からの3日間に開催される。
オープンガーデンは手入れがされた「自慢の庭」を一般の人に見てもらえるようにする、イギリス発祥の取り組み。市内では公益財団法人相模原市まち・みどり公社による事業として2004年に始まった。
現在、登録ガーデンは40近くあり、今回の特別公開デーはそのうちの23カ所が対象となる。期間中は、それぞれ予約なしで直接訪問可能。各ガーデンの場所、公開期間などは、同法人のホームページやパンフレットで確認できる。
問い合わせは、金曜日は【電話】042・751・6624(午前8時30分から午後5時)、土曜日・日曜日は【電話】080・7710・0411(午前9時から午後4時)。
中央区内で公開されるガーデンのオーナー2人に話を聞いた。
「バラ」の野崎邸
由野台の野崎邸は「バラとクレマチスの競演する庭」をテーマとし、庭にはバラ約100種類、クレマチス約70種類が咲き誇る。
オーナーの野崎正義さんはおよそ20年前、退職を機に趣味としてガーデニングを始めた。花々の中でも存在感のあるバラが好みで、庭はバラ中心。年間を通じて手入れを怠らず丹精込めて育てており、中には父親から引き継ぎ30年以上管理を続けているものもあるそう。
それまで「ひとりで楽しんでいた」が10年前、「オープンガーデン」に登録した。一般公開については「喜びを分かち合える」とやりがいを感じている。これまで新聞などメディアで取り上げられたことも多々あり、訪問者は、多い時は5、6月の2カ月間で650人に上ったという。
庭の状況は随時、野崎さんのインスタグラム(アカウントは野崎まあちゃん)でわかるようになっている。「たくさんの方に見にきていただきたい」と呼びかける。
「庭」の平原邸
相模原の平原邸は「草花を楽しみながら憩うガーデン」をテーマとし、約40種類のバラのほか、クレマチスやジギタリス、カンパニュラが庭を華やかに彩る。
設計や都市計画の仕事に従事していたオーナーの平原恒夫さんは、「体を動かせるうちに」と56歳で庭づくりに取り掛かり以来、コツコツと整備しおよそ20年かけて現在の姿にたどり着いた。「立った時に見える立体感」にこだわり、仕事で培った知識や技術を生かした本格的なデザインに。テーブルや柵、パーゴラ(屋根)、ガレージなどもすべて平原さんの手作りだ。「人が集まって楽しむための場所になれば」という思いの通り、居心地の良い空間となっている。
11年前、オープンガーデンに登録。特別公開の期間は例年約120人が訪れるという。
「登録している仲間から、バラの育て方を教えてもらった」と、平原さんは登録者同士の交流も楽しんでいる。
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アゴラ春号5月3日 |
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