「思い伝わった」
老朽化により撤去された校庭のアスレチックを再設置するため、橋本小学校(緑区/佐藤美佳校長)の5年生が11月10日、産業廃棄物処理や環境関連サービスを提供する「三友プラントサービス」(緑区橋本台)を訪れ、設置資金の寄付への協力を依頼した。
再設置の資金を集めるため、先月から学区にある企業や団体を回り寄付を呼び掛けている資金集めチーム。当日は、チームの15人が同社を訪れ、小松源専務取締役、山本孝次常務取締役、小石川哲也総務部長を前にプレゼンテーションした。児童はアスレチックへの思いや、復活プロジェクトの詳細をタブレットを使って力説。チームでは資金集めの方法として、募金とクラウドファンディングの2つでどちらが良いか話し合った結果、「募金は相手の顔が見える」「地域のみんなと新しいアスレチックの完成を喜びたい」と募金を選んだ経緯を説明。さらに、「アスレチックを完成させてほしいというみんなの思いを5年生が背負って頑張っている」と伝えると、全員で「協力をお願いします」と訴えた。
プレゼンを聞いた小松専務は「アスレチックへの思いが非常によく伝わってきました。素晴らしい取り組みだと思うので、長く使える良いものを作ってほしい。ぜひ支援したいと思います。完成の日を楽しみにしています」と快諾した。プレゼンの後には「仲良くなりたい」という児童の発案で、全員でボッチャをして交流を深めた。
プロに意見求める
また、アスレチックデザインチームは同日、幼稚園の園庭設計や遊具を取り扱う「アネビー横浜支社」の横山諭支社長、発達支援コンサルタントの齋藤弘司さんを学校に招き、再設置するアスレチックのデザインなどについてプロの意見を求めた。児童は「ターザンロープの紐は切れないのか」「素材は鉄と木のどちらが良いのか」「1年生と6年生では体の大きさが違う。どうすればみんなが楽しめるように作れるのか」などそれぞれ質問していった。
「チームのリーダーの力になりたい」と自主的に安全性について調べている宮崎咲雪(さゆき)さんは、「山のてっぺんのベンチに付いている柵は低いので背が高い人は落ちる可能性がある。どうしたらよいか聞いた。でも、山になっていれば転がっていくから大丈夫と教えてもらった」と理解を深めた。
児童の質問に丁寧に回答していった横山支社長は「普通の買い物は買う人が使うが、遊具の場合は使う人と買う人は違うことが多く、みんなの話を聞けて、今日はとても貴重な機会になった。ぜひ素敵なアスレチックになるよう頑張ってください」とエールを送った。
同校のアスレチックは1984年に設置され、シンボル的な遊具として愛されてきたが、老朽化により今年6月に撤去。来年度の完成を目標に5年生が中心となってプロジェクトを進めている。
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アゴラ春号5月3日 |
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