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緑区在住大橋美沙さん 「自由」描き準グランプリ パラリンアート世界大会

文化

公開:2023年1月19日

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準グランプリ受賞作「自由に」(左)、賞状を手にする大橋さん
準グランプリ受賞作「自由に」(左)、賞状を手にする大橋さん

 緑区在住で横浜美術大学に通う大橋美沙さん=写真=(22)がパラリンアート世界大会2022で準グランプリを受賞した。大橋さんは「受賞はうれしい。そして、グランプリを取るという次の目標ができた」と話す。

 同大会は、世界中の障害のある人が芸術的才能を披露する、障害者アートのワールドカップ。主催は一般社団法人障がい者自立推進機構で、今回で5回目となる。

 毎年テーマが設定され、各国から作品を募っている。22年のテーマは「未来(FUTURE)」。応募点数は日本を含む世界25カ国から498点あった。

「世の中が自由に」

 大橋さんの受賞作品は、約30号の『自由に』。4週間をかけて制作した。テーマを受けて、「世の中が自由になってほしい」という思いを込めた。

 絵の中には帽子を風に飛ばされないように押さえる女の子、動物や果物、乗り物などを細かく敷き詰めた。どれにもストーリーがあり、「例えば階段の上にあるシャボン玉は車椅子が段差など関係なく自由に行き来できる様子を描いた。未来への不安や大変さはあるけど、面白さもある。そしてよく見ると、いろいろなものがつながっていて、そんな思いを 1つにした」という。「昨年もエントリーしたけど、うまく描けなくて納得できないまま出品してしまい、後悔があった。それなので、今回の準グランプリはうれしい」と喜ぶ。続けて、「絵でグランプリを取ったことがないので、来年こそはグランプリを取りたい」と新しい目標への挑戦を誓う。

自分を表現できるもの

 大橋さんは、知的発達に遅れはないものの、読み書きや計算などの習得と使用に困難を示す学習障害があり、中学校は支援級、高校は通信制を選んだ。小さい頃から絵を描くのが好きで、「裏紙に描いたり、隙間があれば何かを描いていた」と振り返る。本格的に絵を描き出したのは、高校の時で、美大に入ってから一気に制作頻度が上がった。

 現在は大学の卒業制作の真っ只中だという大橋さん。4月からは絵画教室で講師を務めることも決まっている。「絵は私にとって言葉以上に自分を表現できるもの。おばあちゃんになってもずっと描き続けていきたい」と笑った。

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