来月の上溝夏祭りで「上溝シャンソン」を生演奏する 山田 清さん 田名在住 64歳
音楽愛から生まれる行動力
○…来月28・29日の上溝夏祭りで、現代に復活した「上溝シャンソン」を生演奏する。「祭りを盛り上げたい」との思いから、自らがベースを担当する「演歌八人衆紫陽エイト」でバックバンドを務めることを志願した。「盆踊りで使われる原曲のニュアンスを、限られた楽器でいかに出すかが難しかった」とバンド調への編曲を語る。
○…中学生だった60年代は、エレキの神様と謳われるベンチャーズが一世を風靡していた。憧れから始めたギターの魅力にすっかり虜に。高校ではエレキは不良の楽器と学園祭での使用が禁じられていたが、演奏を断行するため生徒500人を集めて教師陣に訴えかけた。熱い思いは全校を動かし、翌年からはエレキギターの使用が認められるようになった。「バンドをやりたいという願いが叶った瞬間だった」。
○…大学卒業後は相模原市役所で勤務する傍ら、バンドに明け暮れる毎日だった。週末のライブに向け徹夜での練習もした。40年以上前に演奏した当時のテープを、今も聞き返しては懐かしさに浸っている。音楽ソフトがないながら、コンピューターでベンチャーズの編曲に挑戦したことも。一つずつプログラムを打ち込む作業からスタートした。「おかげでコンピューターに強くなり、仕事にも活かせた」と笑う。市民会館に勤務していた2000年、自主事業でベンチャーズの公演も企画。自らの力で憧れの人との対面を果たした。
○…上溝夏祭りでは10年前から続くエレキバンドでの演奏も披露する。祭囃子の指導もしており、田名の夏祭りで披露する予定。所属している4つのバンド活動にも力を入れ、今後も演奏活動を続けたいと意気込んでいる。「全て音楽が好きということで動いている人生」。ベンチャーズから始まったバンドへの熱い思いは、今も変わらず続いている。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>