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写真家として、東日本大震災後の被災地に咲く桜を撮影している 伊藤 洋佑(ひろすけ)さん 南区在住 39歳

公開:2017年3月9日

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「桜」に込める 復興の思い

 ○…未曽有の大震災が東北を襲った2011年。その年から、被災地に咲く桜を撮影している。満開に咲き誇る桜から、震災により倒れた桜、それでも懸命に花を咲かす桜まで。毎年春を迎えると、自家用車を走らせ、茨城から東北は青森までを回っている。昨年には「東日本桜前線」と題した写真展を環境情報センターで開催。「震災を風化させない。被災地を知る一つのきっかけに―」。一枚一枚の写真には、そんな思いが込められている。

 〇…震災直後、広島を訪れた時のこと。原爆資料館で目にした戦後の焼け野原が、津波で流された東北の町並みと重なって見えた。原爆ドームには、「震災後の原子力発電所の姿が重なった」。一方で、それと同時に、平和記念公園の桜の下で花見を楽しむ人たちの姿が強く印象に残った。「戦後66年の当時、焼け野原だった地に桜が咲き、人々が笑顔でその場に集う姿に『希望』を見た気がした」。諦めなければ、被災地も元に戻れる―。これを機に、桜を通じて東北の現状を伝える記録撮影を始めた。

 〇…日本大学生物資源科学部出身。卒業後、研究者を志す中、世界の生物に興味を持ち青年海外協力隊としてコスタリカに2年間赴いた。そこは、自身が見たこともない生物があふれる世界。「この生物たちの、数字やデータだけでは伝わりにくい魅力を直接伝えたい」。写真家として活動する一つの契機となった。

 〇…まもなく、震災から6年という月日が流れる。「被災者の方の心のケアを含めて、まだまだやることはたくさんある。本当の意味での復興が終わるまで、桜を通して東北の姿を見続けたい」。そして、震災から「66年」が経ったとき、被災地も「桜の木の下に、人々が集えるような場所になっていてほしい」。あの時、平和記念公園で見た「希望」が、東北でも「咲く」ことを信じて。今は写真家として、自分ができる支援を続けていく。

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