伊勢原中学校(高橋俊一校長)の1年生276人が12月9日、総合的な学習の時間を利用して地域学習を行った。教室から大山に場所を移し、生徒は大山の歴史やそこに暮らす人たちの生活などを学んだ。
「1年生の中で大山登山をしたことがない生徒がおよそ半数もいたんです」-。 こう話すのは学年主任の高橋達也教諭(55)。伊勢原で暮らしているのに、大山について知らないことが多い。そんな現状をうけ、高橋教諭を中心に今回の地域学習が企画された。
当日は、まず大山阿夫利神社の社務局で講話が行われた。青木聡明権祢宜(46)が本社や下社の位置や祭神について解説。続いて、おおすみ山荘の先導師で高橋教諭の知人でもある佐藤健さん(59)が宿坊や先導師の役割など、大山に暮らす人々の生活について説明した。
その後、生徒は歩いて参道の土産店へ移動。高橋教諭は「お土産を持ち帰り家族とも大山の話をしてもらいたい」と買い物を授業に取り入れた理由を話す。
買い物が終わると7カ所の宿坊に分かれて昼食。「蓬生亭逸見」では40人の生徒を豆腐料理が出迎えた。ゴマ豆腐や来年の干支にちなんで「飛龍頭」という野菜と豆腐を油で揚げた一品が出され、生徒たちは大山の味に舌鼓を打っていた。
来年は鎌倉でも
自分の足で歩き、見て、聞いて、味わいながらの大山学習。学年委員長の志村海斗君(13)は「知らないことをたくさん学べてよかった。とても楽しい授業だった」と振り返った。また、授業を見学した保護者の一人は「大山の方々に感謝。子どもにとって有意義な学習だった」と話した。
今回の地域学習は同校で初の試み。来年は鎌倉でも同様の地域学習を行う予定だ。高橋教諭は「(地域学習が)地元・伊勢原、神奈川県、そして日本に対して一層の関心や理解、誇りを身につける機会になってくれればうれしい」と話した。
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