外国語授業を1年生から 大山小学校でモデル事業
外国語を身に付けるとともに地元伊勢原を学び郷土愛を育む、というユニークな授業カリキュラムが、4月から大山小学校(能條公夫校長/児童数39人)で実施される。これは、文部科学省が外国語教育の低年齢化を進めるなか、伊勢原市が独自に考案した教育モデル。新1年生には入学直後から外国語活動を実施し、5年生になると英語科の授業もスタートする。
学習指導要領の改定により、全国の小学校では2011年度から小5・6年生に対して週に1回、外国語活動の授業が行われている。2020年度には再び指導要領の改定によって、文部科学省では外国語活動の開始時期を現行の5年生から3年生に早めて、5年生からは英語科の授業を実施する見通しだ。
こうした背景のもと、伊勢原市では独自の教育モデルを考案。昨年、大山が県の観光核事業に認定され注目を集めていること、大山が伊勢原の文化や風土の面でも特色があること、児童数の面などから、大山小学校がモデル校に選ばれた。
同校では来年度、1年生から外国語活動が始まる。5年生からは英語科を導入、中学校の授業内容も一部先取りする。授業は山王中学校の教員と指導助手が担当、週1〜1・5時間、年35〜53時間が組まれる。
授業内容は「英語教育の充実」「ふるさとの自然体験・伝統文化の学習」「ICT機器の利活用」の3本柱。英語力向上にくわえ、伊勢原の自然や伝統文化を教材とした体験活動なども充実させる。さらに通信端末を活用して、伊勢原の魅力を英語で海外に発信する試みなども予定している。
6年間は継続
日本人としての誇りと、英語によるコミュニケーション能力の両方を伸ばそうというこの事業は、グローバルな語学力とローカルの歴史や文化を学ぶという「グローカル」な教育として、県内でもめずらしい試みといえる。
市教育委員会では、教育の機会均等を図るため、家庭がこの事業に賛同した場合、他学区からの転入も認める。市教委では事業を新1年生が卒業するまでの6年間は継続させたい考え。
大山小学校の能條校長は「今も5、6年生が英語の授業を楽しく受けている。(モデル事業を通じて)将来、英語で海外の人と交流したいという気持ちをさらに育んでくれたらうれしい」と期待している。
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