最優秀賞の石田さん（左）と優秀賞の原さん
「平成28年度神奈川県畜産環境コンクール」（主催／神奈川県畜産経営環境保全総合対策指導協議会）の表彰式が１月27日、オークラフロンティアホテル海老名で行われた。今年度は市内の有限会社石田牧場が４年連続で最優秀賞、有限会社原牧場が２年連続で優秀賞、株式会社柏木牧場が優良賞を受賞。伊勢原市は県内で最多となる３社が入賞した。
同コンクールは、畜産についての理解・信頼を得ることや意識啓発を目的に開催されているもの。今年度は県内１８５戸の畜産農家が参加し、その中から21戸が県の審査会へ進んだ。
審査は畜舎周辺の環境美化・畜舎等の衛生対策・資源循環の実施状況・特色ある取り組みの４項目で行われ、乳牛・肉牛・養豚・養鶏の４部門で、それぞれ賞が選ばれる。
石田牧場は、各審査項目でいずれも高得点をマーク。徹底した衛生管理や取り組み、経営理念が高く評価され、４年連続で最優秀賞に輝いた。同牧場は２０１５年、安全性や衛生管理の証明となる「農場ＨＡＣＣＰ」の認証を県内で初めて取得。高い衛生意識も連続の受賞につながった。石田陽一さんは「皆さんに美味しい牛乳を届けられるよう、今後も掃除や健康な牛づくりに努めます」と話した。
肉牛部門で２年連続優秀賞を受賞した原牧場は、牛舎内外の清潔さ、柱や梁などほこりの溜まりやすい場所もきれいな点が高い評価を得た。「環境面は日々の積み重ね。ひとつひとつに気遣い、維持していきたい」と原一将さんは話す。
また、柏木牧場は今回初めて乳牛部門で優良賞を受賞。築40年以上の牛舎を衛生的に管理している点や、水洗のクリーナーで清潔さを保ち臭気を抑制している点などが評価された。柏木貞俊さんは「これからも謙虚に、衛生管理などに努めたい」とコメントした。
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