国登録有形文化財「茅ヶ崎館」(茅ヶ崎市中海岸3の8の5)で黄色のエニシダ(金雀枝)が4月11日頃開花し、現在見頃を迎えている。
エニシダは蝶型の花びらが特徴で、中国を経由して渡来した地中海地方原産の落葉低木。市内で見られるところは少なく、海に近く砂地と松林がある場所で、環境が合わないと花を咲かせることは難しいと言われている。
同館は1899(明治32)年創業の宿。日本映画界の巨匠・小津安二郎監督が愛し定宿にしていたことでも知られ、エニシダは昭和初期からあり毎年花を咲かせている。
同館は「今年も例年通り美しい黄色の花が咲いています。花の付きも良く5月上旬頃まで楽しむことができそうです」と話している。
また、同館ではツツジも咲き始めており、5月中旬からサツキの花も見頃を迎えるという。
見学希望の場合には、同館【電話】0467・82・2003へ事前に問い合わせを。
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