「いつまでも健康でありたい、と同じくらい、女性はいつまでも美しくいたいとお思いの方が多いんじゃないかしら」と話すのは、富士見町在住の沢井保子さん(71)。
「全然風邪ひかないのよ」と笑うその美しさと健康の秘訣は「バレエ」。自宅でバレエ教室を開く傍ら、2年に1回の発表会で、自らもステージに立ち、演目を披露する。
東京育ちの沢井さんは、高校2年生の時に出会った本の表紙に魅せられ、バレエを始めた。1963年に東京バレエ団に入団し、バレエダンサーとしては当時としても遅いスタートながら、66年の日本バレエ界初のソ連公演、70年の日本バレエ団初の西欧公演の成功に貢献。特に『シルフィード』の演目が評されパリの新聞で「ロマンチック舞踏の一大スター・バレリーナ」として取り上げられた。出産を機に28歳で引退。夫と共に茅ヶ崎に移り、一線を退いたが、周囲の声を受け、60歳で舞台に復帰した。
「バレエダンサーの多くが、歳を重ねると指導に徹し、自身はトーシューズを脱いでしまう、つまり引退してしまう」という。「若い、一番輝いていた時と比べると、確かに歳を感じます。でも、バレエが好きという気持ちは変わらない。バレエで体幹を鍛えることはもちろん、好きなことを続けることも健康の秘訣かしら」と瞳を輝かせる。
同教室のシニアクラスには60代から80代までの生徒がいるが「いつの年齢でも、新しいことを始めるのは楽しい」とにっこり。「昔の憧れを今こそと50代、60代から始めた方も多い」と沢井さん。「自分の限界は自分で決める、とよく言いますが、今を一番楽しむことが大切かもしれませんね」と笑顔を見せた。
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