今年も見事な桜が咲き誇った横山公園(横山5の11の50)。花やスポーツを楽しめる、きれいな公園の陰には、毎朝清掃活動を行うボランティアの人たちの姿があった―。
「足掛け9年目。台風や大雨以外は、毎日欠かさず。軽い雨の日でも雪の日でも、365日ほとんどだね」。そう話すのは、公園でボランティアの清掃活動を行う伊藤常二さん(星が丘在住)。きっかけは、ウォーキングをしに訪れたときのこと。初めの1年くらいは見てみぬふりをしていたが、あまりのごみの多さに、一人でも何とかなればと取り組み始めた。
現在活動しているのは、伊藤さんと妻のやえ子さん、伊藤さんの知り合いで5・6年前から参加している村井進二さん(緑区下九沢在住)の3人。毎朝5時半に公園に行き、約1時間半に渡って園内全域を手分けして掃除する。毎日回っていても、20㍑の袋2つ以上ものごみが集まる。「土日はさらに増えるし、季節が夏に向かえばまた増える」。園内には立て看板が設置され、マナーを呼びかけてはいるが、なかなか守られないのが現実。犬の散歩の糞の始末やオートバイ・自転車の乗り入れ、花火、粗大ごみの放置、食い散らかし…挙げればキリがない。「汚いと思ってはいても、実際に拾う人はいない。一人ひとりが一個でも拾ってくれたら良いのに」と話す。
挨拶で広がる輪
一方で、園内で活動を行うことで、顔なじみが増えた。「挨拶をできるだけするように心がけています」。小さな子どもにも声をかけると、最初は無反応でもだんだんと返してくれるようになる。「悪いことは叱ったりもする。コミュニケーションは取れていますよ」と微笑む。
マナー守って
昨年10月には市の環境美化推進協議会から伊藤さんが表彰され、今年3月には公園の指定管理者である(公財)相模原市都市整備公社から3人に感謝状が贈られた。活動については、身体が丈夫なうちは続けたいと伊藤さん。「自分も利用している公園だし、健康のためにもなる。朝早くきれいにすれば、来る人も気持ち良いでしょ」。それでも「みんなの公園。一人ひとりが気をつければもっと良くなる」と利用者のマナーや意識の向上を訴えていた。
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